ヤンキースの正遊撃手・トーレス 昨季不振も完全復活に自信

グレイバー・トーレス(ヤンキース)は2019年に38本塁打を放つ大活躍を見せたが、昨季は42試合に出場して打率.243、3本塁打、16打点、OPS.724と不振を極めた。調整不足のまま開幕を迎えたことが低調なパフォーマンスや左ハムストリングの故障につながったとみられている。トーレスは「良いコンディションできることは本当に大切だ」と昨季の失敗から学習し、「今季は全試合に出場したい。本当に状態が良いんだ」と完全復活に自信を見せている。

現在24歳のトーレスは、ここまでオープン戦7試合に出場して打率.400(15打数6安打)、2本塁打、OPS1.337の好成績をマーク。昨季は新型コロナウイルスの影響で春季キャンプが中断されたあと、夏季キャンプ開始までのあいだに十分なトレーニングを行うことができず、調整不足のまま夏季キャンプを迎え、そのままシーズンに突入してしまったが、今季は万全の状態で春季キャンプを迎え、首脳陣を喜ばせている。

トーレスは昨季を振り返り、「本当にタフな1年だった。3~4ヶ月ものあいだ、シーズンをスタートすることができず、本当につらかった」と語る。「でも、今年はフルシーズン開催されることが決まっているし、通常通りのオフシーズンを過ごせた。身体的にも精神的にも本当に状態が良いんだ」とトーレス。同僚のDJ・レメイヒューも「彼は状態が良さそうだよ。野球に集中しているように見える」と状態の良さに太鼓判を押す。

昨季は遊撃手でリーグ最多タイとなる9失策を喫したが、その反省を生かし、今年は春季キャンプ開始前から守備練習に取り組んできた。基本的なプレーをしっかりこなすこと、試合の状況判断を適切に行うことなどをテーマとして、カルロス・メンドーサ・コーチとの二人三脚で守備力アップを目指している。

「毎日本当に一生懸命に練習している。以前よりも自信がついた気がする。ベストのプレーができるように頑張るよ」とトーレス。今季はカブス時代からトップ・プロスペクトとして期待されていた男が攻守両面で大きな飛躍を遂げるシーズンとなるかもしれない。

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