BPO事業のパーソルワークスデザイン 佐世保の新拠点、開所式

感染対策を施した6階オフィス。九十九島などをイメージしたデザインになっている=佐世保市、ラクロスビル

 ヘルプデスクやコールセンターなどBPO事業を手掛けるパーソルワークスデザイン(東京)の新拠点「佐世保第1アウトソーシングセンター」の開所式が13日、長崎県佐世保市常盤町のオフィスビル「ラクロスビル」で開かれた。4月1日に事業を開始し、3年間で450人を雇用する予定。
 同社は2017年、県と市の誘致で同市栄町に事業所を開設。現在約180人が勤務している。将来的には新拠点と合わせて670人体制とする方針で、誘致企業としては同市最大規模になる。
 佐世保ラッキーボウル跡地に建設されたラクロスビル(地上6階建て)の5、6階に入居。新型コロナウイルス感染防止対策としてデスクには仕切り板を設置。入り口に検温のためサーマルカメラを常設する。従業員の地域への愛着を高めようと、オフィス全体は九十九島などをイメージして構成。各エリアに佐世保の地名や観光地の名称を付けた。
 開所式で平林由義社長は「県や市などから多大なご尽力をいただき誠にありがたい。今後もご協力をお願いしたい」とあいさつ。中村法道知事は、若者の雇用拡大に期待感を示し「地域とともに大きく発展していただくことができるよう全力で応援する」と述べた。その後、関係者らがテープカットで祝った。
 2021年度は200人を採用する計画で、現在約100人が決定。また、同社は15日から、コロナ禍で打撃を受けるホテルオークラJRハウステンボス(同市)から社員10人の出向を受け入れる。期間は6カ月間の予定で、コールセンター業務を行うという。
 平林社長は「自社だけが拡大するのではなく、地域に密着し、ともに成長したい。要望があれば出向は今後も受け入れていきたい」と話した。

テープカットで開所を祝う平林社長(中央)ら

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