母親の富貴子さん「神様にお願いしてた」 地元からも喜びの声 小川慶太さんグラミー賞

小川さんのグラミー賞受賞で祝杯を挙げる母親の富貴子さん=佐世保市内

 佐世保市出身の小川慶太さんが参加するバンドがグラミー賞を受賞したことを受け、地元の佐世保などで喜びの声が上がった。
 母親の富貴子さん(60)=同市在住=は、本人からLINE(ライン)で受賞の連絡があり、涙を流したという。「賞を取れるのを神様にお願いしていた。『やったー』という気持ち。佐世保に帰ってきたら、おいしいものを食べさせたい」と笑顔。「目指す夢に向かってまい進してほしい。みんな応援している」とエールを送った。
 高校時代にドラムを教えた小田隆さん(68)は同市京坪町の「音食亭Brownie」の店主。「謙虚で真面目で努力家。(小川さんの奏でる音楽を聴くと)世界からいろんな刺激をもらって、生かしているのが分かる」とし、「おめでとう、よくやった。ハグしたい」と称賛した。
 友人で長崎市出身のジャズピアニスト平戸祐介さん(46)=神奈川県在住=は「今後も親交を深め、長崎の音楽シーンを共に盛り上げていけたら」と話した。
 佐世保市の朝長則男市長は「アメリカの音楽業界で最も権威のある賞を2度も受賞されたことは、市民にとって大きな誇り。一日も早く感染症が終息し、また佐世保市にお越しいただける日が来ることを心待ちにしております」とコメントを出した。


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