サッカー日韓戦に向けて韓国メディアが暴論「感染状況が深刻な日本で放射能汚染まで甘受」

韓国からの暴論に田嶋会長(左)と森保監督は…

日韓戦(25日、日産)の開催が物議を醸している韓国で、とんでもない〝暴論〟が飛び出した。

韓国では新型コロナ禍での日本遠征に反対する世論が高まっており、同国のテレビ局「SPOTV」が実施した日韓戦の是非を問う世論調査では6万人強の回答のうち約9割にあたる5万4000人が反対という結果が出た。日韓戦の中止を求める国民請願も大統領府に出されており、開催反対ムードが日に日に高まっている。

そうした中で、同国メディア「メディアス」が過激な論調で反対を主張した。

「日本の新型コロナウイルスの防疫状況は問題が深刻だ。ワクチンすら正しく供給されていない場所で、あえて強化試合を行う理由があるか。より安全な韓国で親善試合を行うこともできたはずだ。それにもかかわらず日本で開催することは、日本のペテンだ」とばっさり。日本が感染状況の実態を〝隠して〟強引に主催しようと邪推した。

さらに、見当違いの暴論まで飛び出した。

「憎くても隣国だから助けるために何かをすることがあり、敵対国といってもスポーツを通じて平和的なオーラが意味のある日もある。しかし、あえて感染状況が深刻な日本で、しかも放射能汚染まで甘受して試合を行わなければならないのか」と2011年の東日本大震災で起きた福島第一原発事故を持ち出して、今回の日韓戦を疑問視。「五輪を控えて世界の人々に放射能汚染や新型コロナウイルスのパンデミック(感染爆発)の中で、韓国とサッカーの試合が開催できるという事実をアピールしたいのだ」と〝放射能汚染〟という表現を重ねて強調したのだ。

福島第一原発事故の収束作業は現在も続いているとはいえ、放射能の影響が残るのは事故現場の限られた範囲で、試合が開催される横浜に影響があるというデータはなく完全な〝デマ〟と言える。

これ以上、韓国の世論が暴走するようなら日韓戦は親善ムードどころではなくなりそうだ。

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