中日の大野雄大投手(32)が〝G倒リハーサル〟をきっちりこなした。
16日の巨人とのオープン戦(バンテリン)で先発し、5回を4安打1失点。4奪三振に加えて2併殺とG打線を相手に貫禄の投球を見せた。
オープン戦初先発となった前回7日の楽天戦(バンテリン)では3回2安打無失点ながら疲労感を訴えていたが、この日は74球を投じながら「あと1、2イニングは行けそうやなと思ったので収穫」と手応えを口にする。
4回こそ一死から岡本和に二塁打、続く丸に適時打を浴びたが、許した失点はこれだけ。開幕投手は福谷に譲る格好となり、自身は本拠地開幕戦となる30日の巨人戦を任されることが濃厚。それだけに巨人との〝前哨戦〟で好投を見せて「丸選手にタイムリーは打たれましたけど、いい勉強になったというか、2週間後に投げるとしたら、いい材料になった」とプラスに捉えている。
竜のエースは「やりたいことは全部できたので、良かったのでは。前回よりはバランスよく投げられたと思うし、走者を置いた場面で、どういう投球ができるのか、試合でしか確かめられないことができた」と納得の表情を浮かべる。
与田監督も「両サイドのいいところに投げられていたし、ボールが浮くということがほとんどなかったので非常に良かった。メドが立った? そう思います」と目を細める。ここまでスロー調整を続けてきたエースだが、開幕へ向けてきっちり仕上げてきた。