【さくら開花・満開予想】過去最も早い開花が続々 東京・広島・福岡は来週前半からが見頃に

さくらの開花予想2021(3月18日ウェザーマップ発表)

 ウェザーマップは18日(木)、最新のさくら開花・満開予想を発表した。18日までには、関東南部~西日本の太平洋側を中心に開花が観測されていて、最も早い開花となった所も多くなっている。この先も開花が進み、東京や福岡では来週前半からが見頃となりそうだ。

さくら開花エリア

 今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めのところが多いとみられる。

 ただ、1月下旬以降は気温が高く推移しており、この先も気温が高い状態が続く見込み。このため、休眠打破が鈍い影響よりも、2~3月の大幅な高温の影響が大きいため、各地で平年よりかなり早い開花となっている。

 ウェザーマップは、引き続き毎週月曜、木曜に最新のさくら開花予想を発表する。

各地の開花・満開予想日(濃い色は18日現在すでに開花・満開となった日)

<18日までに開花が観測された地点(午後4時現在)>

(※は過去最早かタイ)

3月11日 広島※

3月12日 福岡※

3月14日 東京※、松江※、長崎※

3月15日 高知、松山、高松※

3月16日 岐阜※、京都※、下関※、宮崎

3月17日 横浜、名古屋※、佐賀※、熊本、鹿児島

3月18日 甲府、和歌山、大分

<主要都市の開花日、満開日の予想>

大阪 3月19日頃 3月28日頃

金沢 3月26日頃 3月30日頃

仙台 3月29日頃 4月2日頃

青森 4月16日頃 4月21日頃

札幌 4月27日頃 4月30日頃

ウェザーマップの「さくら開花予想」について

 各気象台が開花・満開の観測を行う、58地点のさくらの標本木(観測対象の木)のうち、奄美・沖縄地方を除く53地点について、開花日・満開日の予想を行っている。

開花・満開とは?

 開花とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。

 満開とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態。

桜の「休眠打破」とは

桜が咲くまで(イメージ)

 夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。

 暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。

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