日本語版『はらぺこあおむし』刊行45周年! 『はらぺこあおむし』と日本との深い関係とは? エリック・カールさんからお祝いメッセージが到着!

株式会社偕成社が刊行する、世界で4400万部以上発行の人気絵本『はらぺこあおむし』(エリック・カール 作 もりひさし 訳)の日本語版が、刊行45周年を迎えた。

『はらぺこあおむし』とは?

『はらぺこあおむし』はアメリカの絵本作家、エリック・カールによる2冊目の絵本。1976年に、もりひさしによって翻訳された。現在、日本で一番売れている翻訳絵本(※)で、430万部以上を発行している。(※)トーハン「ミリオンぶっく2020」調べ

卵から生まれた小さなあおむしが、月曜日にりんごをひとつ、火曜日になしをふたつ、水曜日すももをみっつ……とおいしい食べものをどんどん食べて大きくなり、最後は美しいちょうになるという、希望に満ちたストーリーだ。

ページに穴のあいたしかけがあることで、小さなお子さんでも「おもちゃ」として親しみやすかったり、数字や曜日の認識をおりこんだ学びがあったり、さまざまな魅力で読者に愛され続けているロングセラー絵本だ。

『はらぺこあおむし』が愛される6つの魅力:https://www.kaiseisha.co.jp/special/ericcarle/harapekoaomushi/

原書の初版は日本で印刷された!『はらぺこあおむし』と日本の深い関係とは?

原書の“The Very Hungry Caterpillar”がアメリカで刊行されたのは1969年。実はこの初版本の奥付には、Printed in Japanと印刷されている。その前年、編集者のアン・ベネデュースはこの本の刊行にあたり、難しい問題にぶつかっていた。穴あきのしかけがあり、ページの大きさがさまざまなこのユニークな絵本を印刷・製本できる会社が、アメリカになかったことだ。

そこで、日本を訪問した際に、当時の偕成社の社長である今村廣に相談したところ、この絵本にほれこんだ今村が、印刷・製本の交渉を引き受けることになり、最初の絵本は日本の会社でつくられた。

原書がアメリカで発売されてから7年後の1976年、『はらぺこあおむし』というタイトルで、日本語版が刊行された。もともと日本とふかい関係にあった『はらぺこあおむし』は、刊行後、多くの子どもたちに愛され、翻訳絵本No.1のロングセラーとなっている。

エリック・カールより、日本語版45周年お祝いメッセージ

2017年に世田谷美術館の「エリック・カール展」に合わせて来日し、日本のファンに元気な姿をみせてくれたエリック・カール。90歳を超えた現在も、アメリカのフロリダ州で創作活動をしている。今回、日本語版45周年に寄せて、お祝いのメッセージを送ってくれた。

日本の読者・友人のみなさま、「希望の45年間」をありがとうございます。あなた方の美しい国を訪れたことは、とてもなつかしく楽しい思い出です。私の絵本『はらぺこあおむし』の日本語版を、45年間も、あらゆる年代の読者の方々が楽しんでくださっていて、たいへん光栄に思います。日本語版の出版社・偕成社と、日本の友人たちに本当に感謝しています。お祝いの気持ちを伝えるとともに、今後もいっしょに、多くの絵本を楽しめることを願っています。この45周年は、「ユーモア」「優しさ」「成長」という『はらぺこあおむし』のテーマが普遍的であることのあかしです。

世界に1つだけ!あなたの絵がカバーになった『はらぺこあおむし』を毎月3名様にプレゼント!

『はらぺこあおむし』の日本語版刊行45周年を記念して、たくさんの読者への感謝を込めて、世界に1つだけの、あなたの絵とお名前が印刷されたカバーつきの『はらぺこあおむし』の絵本をプレゼントするキャンペーンを開催。

専用の「はらぺこあおむし」シートに描いたぬりえ(もしくは「はらぺこあおむし」の絵)を撮影し、#はらぺこあおむし45周年 をつけて、SNS(TwitterかInstagram)に投稿すると期間中、毎月3名にオリジナルカバーつき『はらぺこあおむし』の絵本(通常版)をプレゼント。

●応募期間
第1回:~2021年4月30日(金)
第2回:2021年5月1日(土)~5月31日(月)
第3回:2021年6月1日(火)~6月30日(水)

▼応募用紙のダウンロード、キャンペーンの詳細
https://www.kaiseisha.co.jp/news/27698

※応募用紙の「はらぺこあおむし」ぬりえシートは、3月中旬より「はらぺこあおむし45周年フェア」を開催の全国の一部書店でも配布しています。

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