大谷型? ゴジラ型? それとも… 開幕絶望でも関心高まる巨人・秋広の“成長曲線”

まだまだ話題の中心の巨人・秋広

どんなビッグな男になるのか――。身長2メートルの“超大型”巨人のドラフト5位ルーキー・秋広優人内野手(18=二松学大付)が二軍降格となり、球団の高卒新人では62年ぶりとなる開幕スタメンは絶望的となった。それでも、ここまでの活躍ぶりを振り返れば大健闘だろう。エンゼルスの大谷翔平投手(26)や球団OBの松井秀喜氏(46)と比較されたりもしたが、今後はどんな成長曲線を描くのかも注目されている。

19日に東京ドームで行われたロッテとのオープン戦に、2メートルの長身を誇る規格外ルーキーの姿はなかった。春季キャンプ途中から一軍に昇格し、台風の目となったが、オープン戦も終盤に差しかかると相手主戦投手の変化球に苦しめられ、開幕を目前に再調整を命じられた。

しかし、秋広への期待の大きさは変わらない。原辰徳監督(62)も「ひと回りもふた回りもね。(一軍で)素晴らしい経験をしてきたわけだからね。糧としてほしいね」と今後の成長を願ってやまなかった。

早い段階でプロの壁にぶつかり、阿部二軍監督のもとでどんな成長曲線を描いていくのか。これまでには注目度の高さゆえ、さまざまな大物にたとえられてきた。身長や打席でのたたずまいなどからエンゼルスの大谷と重ね合わせられたり、ナインを激励に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督は松井氏とダブらせて「松井は体ができていたよ。バッティング、プレーそのものは劣っていない」と言葉を投げかけた。

また、ライバル球団からは「今のところ打球はあまり上がらず、特性としてはラインドライブぎみの傾向が強いね。打球が上がるようになれば、サク越えをポンポン打てる打者になるかもしれない。このままの感じでいくと、ヤクルトの雄平みたいな感じになるんじゃないかな」との声も上がっていた。

誰に似たタイプで、どんな資質を持ち合わせているのか? 誰とも似通わないプロ野球史上唯一無二の男として新境地を切り開いていくのか? 原監督は以前に「(身長は)大谷くんより、ひと回り大きいぜ。想像を絶する“彼流”だよね」と誰とも比較することなく“ニュータイプ”としていたが…。

大谷、ゴジラ、そして雄平――。はたまた、そんなくくりをも当てはめようがない超大物へと進化していくのか。二軍落ちしたとはいえ、今後も秋広から目が離せなくなりそうだ。

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