福岡・東京でさくら満開 過去最も早い開花が続々 ~最新 さくら開花・満開予想~

さくらの開花予想2021(3月22日ウェザーマップ発表)

 ウェザーマップは22日(月)、最新のさくら開花・満開予想を発表した。22日には、福岡・東京で満開の観測がされた。
 この他、22日までに東日本・西日本の各地で開花が観測され、最も早い開花となった所も多くなっている。

東京のさくら標本木(22日午後2時半ごろ、千代田区靖国神社)=提供:宮崎由衣子 気象予報士

 今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めのところが多いとみられる。
 ただ、1月下旬以降は気温が高く推移しており、2月、3月は気温が高い状態が続いたため、休眠打破が鈍い影響よりも、2~3月の大幅な高温の影響が大きいため、各地で平年よりかなり早い開花となり、過去最も早い開花となった所も多い。

各地の開花・満開予想日(濃い背景は22日現在すでに開花・満開となった日)

<過去最も早い開花となった地点> (22日まで・過去最早かタイ)
広島、福岡、東京、松江、長崎、高松、岐阜、京都、下関、名古屋、佐賀、鳥取、岡山、彦根、津、福井

ウェザーマップの「さくら開花予想」について

 各気象台が開花・満開の観測を行う、58地点のさくらの標本木(観測対象の木)のうち、奄美・沖縄地方を除く53地点について、開花日・満開日の予想を行っている。

開花・満開とは?

 開花とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。  満開とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態。

桜の「休眠打破」とは

 夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。
 暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。

© 株式会社ウェザーマップ