【新型コロナ】自宅療養、地域医療で見守る「神奈川モデル」 藤沢で23日から先行実施

地域療養の神奈川モデルの先行実施を発表する藤沢市の鈴木恒夫市長(左から2人目)と黒岩祐治知事(同3人目)ら=県庁

 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者を地域の医師や看護師らが見守る新たな仕組み「地域療養の神奈川モデル」について、神奈川県は22日、藤沢市で23日から先行実施すると発表した。県は県内の他地域でも調整を進めており、順次拡大させる予定だ。

 同市医師会や訪問看護ステーションと連携する事業で、見守りの対象となるのは、入院待機者や高齢・基礎疾患などのリスクの高い患者、血中酸素飽和度が95%以下になった療養者。

 感染者数が減少する中、22日時点の市内の自宅療養者は32人で、うち対象者に相当するのは2人という。

 地域の看護師が電話による健康観察を毎日実施するほか、必要に応じて訪問看護を行う。医師の診断が必要とされれば、医師会の医師がオンライン診療や入院調整に当たる。

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