【春場所】照ノ富士は攻めきれずに3敗目 大関昇進に向けては〝マジック2〟で足踏み

照ノ富士(左)は志摩ノ海に不覚をとった

大相撲春場所10日目(23日、東京・両国国技館)、大関復帰を目指す関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は幕内志摩ノ海(31=木瀬)に突き落としで敗れて3敗目を喫した。

立ち合いからの流れは悪くなく、大きな体を生かして177センチの相手を土俵際まで押し込んだが、そこからもう一押しが効かなかった。下からあてがわれて粘られ、右のまわしに手がかかるシーンもあったが、脇が甘くなったところを突き落とされた。

今場所は得意の右差しが決まらず、不十分な形での相撲が多いが、それでも星を重ねてきた。この日の相撲も内容では上回っていたが、相手に研究されていたかのような黒星。大関昇進の目安となる三役で直前3場所33勝まではあと2勝のままで、足踏みとなった。

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