ブルージェイズの新守護神・イエーツ TJ手術の可能性大

日本時間3月24日、ブルージェイズのロス・アトキンスGMは右腕屈筋を痛めている救援右腕カービー・イエーツがトミー・ジョン手術を受ける可能性が非常に高いことを発表した。今オフ、新たなクローザーとして1年550万ドル+出来高でイエーツを獲得したブルージェイズだが、イエーツがトミー・ジョン手術を受ければ今季全休が確定。アトキンスはトレードも含め、球団外部からの補強を行う可能性があることを示唆している。

当初は「数週間の離脱」が見込まれていたイエーツだが、今季全休がほぼ確実となってしまった。イエーツは大学時代の2006年にトミー・ジョン手術を経験しており、今回が自身2度目となる。2019年にパドレスで41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98の好成績を残し、今季はブルージェイズの新クローザーとして故障に泣いた昨季からの復活を期待されていたものの、1試合も投げずにチームを去ることになりそうだ。

現有戦力ではジョーダン・ロマノとラファエル・ドリスの2人がクローザーの代役候補の筆頭。ブルージェイズは昨季もクローザーのケン・ジャイルズ(現マリナーズ)を故障で欠き、ロマノは15試合に登板して2勝1敗2セーブ、防御率1.23、ドリスは24試合に登板して2勝2敗5セーブ、防御率1.50を記録。メジャーリーグ公式サイトでは、この2人に加えて、新戦力のタイラー・チャットウッドとデービッド・フェルプスの2人も重要な役割を担う可能性があると予想されている。

ちなみに、FA市場にはタイガース時代にクローザー経験があり、昨季ブレーブスで28試合に登板して防御率2.60をマークしたシェーン・グリーンがまだ残っている。昨季は離脱したジャイルズの穴をロマノ、ドリス、アンソニー・バース(現マーリンズ)といった現有戦力で埋めたブルージェイズだが、昨季とは異なり、今季は162試合制のフルシーズン。アトキンスはどんな方法でイエーツの穴を埋めるのだろうか。

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