長崎県北地域の経済活性化について考える「第8回させぼ未来創造フォーラム」が25日、佐世保市内で開かれ、産学官金のトップ8人が10年後の魅力ある街づくりをテーマに議論を交わした。
経済団体などでつくる佐世保地域経済活性化推進協議会(馬郡謙一議長)は、英語教育や防衛機器関連企業の誘致、九十九島周辺の開発や魅力発信、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致における官民連携などを提言。今後10年間の具体的な取り組みやスケジュールを示し、フォーラム出席者に意見を求めた。
防衛産業について佐世保商工会議所の金子卓也会頭は、海上自衛隊や米海軍の艦船修繕の地元受注を増やすべきとし「商議所でもマッチングをやっていきたい」と述べた。朝長則男市長は陸上自衛隊水陸機動団について「水陸両用車の整備が佐世保ではまだできない。高度なメンテナンスができるような企業を誘致する必要がある」との考えを示した。
観光のテーマでは、中村法道知事が「鎮守府関連の周遊促進に取り組んでいきたい」と述べ、朝長市長は「公共交通が不便なので、レンタカーをうまく活用したい。県の方でぜひ『長崎はレンタカーで回ろう』という雰囲気をつくってほしい」と求めた。十八親和銀行(長崎市)の吉澤俊介会長は「英語は佐世保らしくて、観光の売りになると思う。英語やドルしか使えないエリアをつくるのも面白いと思う」と提案した。