【日韓戦】惨敗した韓国協会会長が〝謝罪文〟も…世論の逆風はやまず

敗れた韓国イレブン

韓国サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長が、25日に行われたサッカー日韓戦での惨敗を受けて謝罪声明を発表した。

韓国ではかねて新型コロナ禍での日本遠征に批判が高まっていたうえに、試合も0―3と歴史的な惨敗を喫したことで韓国代表に対して非難が集中している。

こうした事態を受けて、同協会は公式SNSなどを通じて鄭会長の〝謝罪文〟を発表。「昨日行われた代表チームの韓日戦の敗北に失望したサッカーファン、サッカー関係者、国民の皆様にサッカー協会会長として非常に申し訳なく思っています」と謝罪した。

鄭会長は続けて今回の開催に至った経緯を説明。「協会はW杯予選を控えて代表チームの力を高めることができる唯一の機会であると判断し、韓日戦のプレッシャーにもかかわらず今回の試合を進めた。困難な状況で防疫に最善を尽くして試合を無事に行ったが、競技力の不足に大きな心配をおかけした点について心から謝罪の言葉を申し上げます」と重ねて詫びた。

韓国ではパウロ・ベント監督(51)の手腕に対しても批判が巻き起こっているが「今回の敗北についてベント監督のみに非難が集まるのは妥当ではない。最高の状態で試合を行えるよう完全にサポートできなかったサッカー協会の責任のほうが大きい」と指揮官を擁護したうえで、協会の責任を認めた。

以前から協会とKリーグ各クラブとの軋轢が指摘されており「今回のことを教訓として、より積極的に支援する。クラブや指導者など現場の声にもっと耳を傾けて会話する」と関係改善を図ると強調。「問題の原因を正確に把握して、6月から始まるW杯予選ではサッカーファンと国民の皆様に新たに変わった代表、喜びと希望を与える代表になるように万全を期す。もう一度心から謝罪の言葉を申し上げます」と今後の代表再建を誓って、三たび謝罪の言葉を重ねて締めくくった。

深々と頭を下げた韓国協会だが、世論の風当たりは強く責任問題に発展しそうだ。

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