東京パラ五輪代表・木村敬一が東京ドームで始球式 巨人と意外なつながりも…

東京パラリンピック代表競泳代表に内定している木村敬一(30=東京ガス)が26日に、巨人対DeNAの開幕戦(東京ドーム)で始球式を務めた。

パラ五輪が予定されていた2020年にちなみ、背番号「2020」のユニフォームに身を包んだ木村。ゆったりとしたフォームから力いっぱいに投じると、白球は大きな弧を描きながらノーバウンドでキャッチャーミットへ。大役を見事に果たした。

それでも木村は「登板前はとても緊張しましたが、1万人のお客様に応援いただき、マウンド上では高揚感を得てボールを投げました」としながらも「自分では納得のいくピッチングではなかったので、東京2020パラリンピック大会が終わったらリベンジしたいです」と自己評価は厳しく、再挑戦に燃えていた。

そんな木村だが、巨人とは意外な縁でつながっていた。コロナ禍以前、単身米国に渡り武者修行していた際のこと。滞在先の住居が、巨人OBの上原浩治氏(45)の米国拠点と偶然近所だったこともあり、現地で親交を深め、ホームパーティーに招かれるほど懇意な間柄になった。

競泳界きっての〝野球通〟としても知られる木村。当然、今回の始球式にも「幼い頃から応援しているジャイアンツの開幕戦で始球式を務められたことを、とても光栄に思います」と並々ならぬ思いで臨んだが、競技の壁を越えた強いつながりが好投を後押ししたのかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社