女子プロレス「スターダム」の“アイコン”岩谷麻優(28)が逆襲ののろしを上げる。
昨年は赤のワールド王者として団体の躍進を支えたが、11月に林下詩美(22)に王座を奪われてから無冠状態で、ビッグマッチのメインからも外れた。「悔しい気持ちはあります。ベルトがなくなって自由にできるという人もいるけど、赤いベルトを巻いている自分が一番好きだったので。みんなが成長しているうれしさもありつつ、自分がメインじゃない悲しさもあります」と心境を吐露する。
特に3日日本武道館大会の髪切りマッチでインパクトを残したジュリア(27)が話題を独占する状況を「東スポさんもジュリア、ジュリアじゃないですか。ジェラシーですね。自分とジュリアの違いは何だろう? 話題性なのか、カリスマ性なのか?」と自問自答する日々が続く。
もちろんこのまま終わるつもりはない。「アイコンなのでベルトがなくてもいいと思われることが多いけど、安定したくない」という思いからシングル王座戦線への再出撃を狙う。「赤は十分価値を上げたと思っているので白(ワンダー王座)を狙ってみたい。(王者の中野)たむとはもともと一緒にやってきて、たむに対してはいつもと違う岩谷麻優を見せられるので」と目標を定めた。
26日の後楽園大会では「STARS」を率いて極悪軍団「大江戸隊」に勝利。4月4日横浜武道館大会の5対5イリミネーションマッチで大江戸隊との抗争を終わらせ、ベルト取りにシフトチェンジする。