コロナ退散願い 勝ちどき 桜咲き誇る橘神社で桜武者行列

桜の下、新型コロナ退散を願って勝ちどきを上げる武者=雲仙市、橘神社

 桜が咲き誇る長崎県雲仙市千々石町の橘神社で27日、甲冑(かっちゅう)姿の武者10人が境内を練り歩き、新型コロナウイルス退散を願って「いやさか~」の勝ちどきを上げた。
 戦国の歴史を再現し地域繁栄を願う同町恒例の「観櫻火宴(かんおうかえん)」(実行委主催)の一環として毎年、夜に180人規模のたいまつ行列を続けてきた。今春は新型コロナ禍で昨春に続き中止し、代わりに事前告知なしで昼間に「桜武者行列」を実施した。
 武者姿の実行委メンバーらは勝ちどきを上げ、こぶしを天に突き上げながら参道を練り歩いた。本殿で新型コロナ退散を願う神事に参列し、花見客らと記念写真に納まった。実行委の町田岩太会長(63)は「来年こそは盛大に火宴を復活させたい」と意気込んだ。

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