ジ軍・山口は開幕ロースター入りならず マイナーキャンプへ降格

日本時間3月29日、ジャイアンツは山口俊、スコット・カズミアー、ラモンテ・ウェイドJr.の3選手をマイナーキャンプへ降格させたことを発表した。メジャーキャンプに残っている選手は31人となっている。山口は2月中旬にブルージェイズからリリースされたあと、マイナー契約でジャイアンツに加入。オープン戦は4試合に登板して6イニングを投げ、1勝0敗、防御率1.50と好投していたが、開幕ロースター入りを勝ち取ることはできなかった。

現在33歳の山口はメジャー1年目の昨季、ブルージェイズで17試合に登板して25.2イニングを投げ、2勝4敗、1ホールド、防御率8.06を記録。今オフ、ブルージェイズがスティーブン・マッツ、デービッド・フェルプス、タイラー・チャットウッド、カービー・イエーツを補強したことで戦力構想から外れ、ウエーバーでの選手獲得の際にロースターの枠を空けるためにDFAとなり、リリースウエーバーを通過してFAとなった。

日本時間2月22日にジャイアンツとのマイナー契約が発表され、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加。ファーハン・ザイディ編成本部長は先発候補の1人として考えていることを明らかにしていたが、実際は先発登板のチャンスが与えられることはなく、オープン戦は4試合にリリーフ登板しただけだった。日本時間3月28日のマリナーズ戦で12日ぶりに登板し、2イニングを無失点に抑えたものの、その翌日にマイナーキャンプへの降格が決定した。

山口はジャイアンツとの契約時にオプトアウト(契約破棄)の権利が与えられていることが報じられていたが、その権利を行使してFAになる意思があるのか、あるいはその権利を行使せずにマイナーキャンプへの降格を受け入れたのか、現時点で詳細は不明。なお、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「ジャイアンツは戦力のデプスのためにヤマグチをチームに留めておこうとするだろう」と伝えている。

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