【新型コロナ】神奈川県内の病床使用率「ステージ2」以下に 若者の感染増加、黒岩知事「緊張感持って注視」

 新型コロナウイルスを巡り、政府の分科会が示す4段階の感染状況で、神奈川県内の病床使用率が29日までに「ステージ3」の基準となる20%を下回った。ステージ2以下となるのは約4カ月半ぶり。

 ただ、感染者数に占める若年層の割合が増加しているとし、黒岩祐治知事は同日の定例会見で「20代、30代の割合が増えると感染者が増える傾向がある。緊張感を持って注視しないといけない」と話した。

 県のまとめによると、県内の最大確保病床1555床に対し、28日現在の使用病床数は294床で、使用率は18.91%となった。緊急事態宣言解除前の今月21日時点と比べると約5ポイント改善した。一方、指標の一つの感染経路不明の割合は56.52%とステージ3以上の基準となる50%を超え、6指標全てでステージ2以下は達成できていない。

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