新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は16日、新型コロナで死亡した県内在住の70代と50代の男性2人が変異株に感染していたことが判明したと発表した。県によると、変異株感染者の死亡が確認されたのは国内で初めてという。
県は2人の感染判明時期などを明らかにしていないが、いずれも3月に入り新型コロナによる肺炎で死亡した。70代男性は感染が判明して県内の病院に入院していた。基礎疾患はなかった。50代男性は死亡した後の検査で新型コロナの陽性が判明した。高血圧などの基礎疾患があったという。
いずれも死亡後、変異株の感染が分かった。2人とも海外滞在歴はなく感染経路は不明で、株の種類などを国立感染症研究所が調べている。
県の担当者は記者会見で、変異株と死亡との関連について問われ、「致死性や重症化についてのエビデンスは厚生労働省から示されておらず、何とも言えない」と述べた。
県はまた、60代女性の変異株感染についても発表。軽症で入院しており、株の種類は検査中としている。県内の変異株感染者は51人となった。このうち死亡した2人を除き、重症化したのは1人という。