本拠地のオープニングゲームを託された3年目の大貫が7回を5安打1失点。救援陣が崩れて初白星を逃したが、今季に大きな期待を抱かせるピッチングだった。
臆せずに内角を突いた。3─0の五回2死一塁。ベテラン青木にフルカウントから145キロの直球を迷わず投げ込み、強打者の腰を引かせて見逃し三振を奪った。
今季初スタメンの戸柱とのサイン交換もスムーズで、最速149キロの直球を軸に、スプリット、ツーシームを巧みに操った。100球が迫った七回もマウンドに送られて最少失点でしのぎ、「緊張はあったが、自分らしい投球ができた。声援が心強く、僕の背中を押してくれた」とファンへの感謝も忘れなかった。
昨季10勝を挙げ、先発陣の柱として期待される。横浜市出身の27歳は「三浦監督のようなファンに愛される存在になっていけたら」。この日のような投球を続ければ、きっと理想に近づける。