【インタビュー】西部ガス長崎社長・沼野良成氏 エネルギーの“ご用聞き”に

「ワンストップの営業ができる体制になる」と新たな経営体制の狙いを語る沼野社長=福岡市博多区、西部ガス本社

 西部ガス長崎(長崎市)の初代社長に就任した沼野良成氏(58)に、抱負や長崎市の印象を聞いた。

 -新体制の狙いは。
 都市ガス、LPガス、電気のご要望にワンストップで対応できる体制になり、地区のエネルギーシェアを拡大し、収益を確保していく。地域に根差し、困り事への対応も含めてお客さまと一緒に歩んでいきたい。まちの“ご用聞き”のような形で営業できればいい。
 -抱負を。
 生い立ちも歴史も違う会社が一緒になるので、まずは社内の一体化を進める。長崎独自の施策は知恵を出し合って早めに打ち出せたらと考えている。
 (温室効果ガス排出量を実質ゼロにする)カーボンニュートラルや、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けては、長崎市に本社があるエネルギー企業として、行政とも連携できることがあると思う。地域への協力を通じ、必要とされる会社になっていきたい。
 -長崎市の印象は。
 港にクレーンが並ぶ様子は、生まれ育った北九州市の工業地帯の風景とどこか似ており、親近感を覚えた。中心部のアーケード街など長崎のまちはにぎやかで活気がある印象だ。食べ物も楽しみ。タウンウオッチングが趣味なので、ゆっくりまちを歩いてみたい。

 


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