ネフチ・バクーの本田圭祐 逆転代表入りの条件は「毎試合ゴール」の高ハードル

本田圭佑

アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーの元日本代表MF本田圭佑(34)による〝最後のアピール〟がいよいよ始まる。

本田は新天地加入後に順調に調整を進めており、4日に行われるリーグ戦のスムガイト戦でのデビューが見込まれている。本田はデビュー戦へ向けて、アゼルバイジャンの情報を扱うロシアメディア「アゼリスポーツ」に「私は試合の準備ができている。監督が私をフィールドに出した場合、チームの利益のためにすべてのことを行う」と準備万端を強調。「チャンピオンシップを勝ち取るチャンスは十分ある」と優勝を宣言した。

目標とする東京五輪代表のオーバーエージ(OA)枠入りへアピールしたいところだが、今季のリーグ戦は残りわずか8試合でチャンスは少ない。近年の低迷や昨年12月にブラジル1部ボタフォゴ退団後は実戦から遠ざかっている現状を考えると厳しい状況と言わざるをえない。

そのためJクラブの強化担当者からは「万に一つでも選ばれる可能性があるとしたら、毎試合ゴールを取るくらいの決定力を見せなければいけないだろう。大舞台での勝負強さはあるからスーパーサブとしての価値を見せるしかない」との声が上がっており、大逆転でのOA選出にはゴール量産が絶対条件となりそうだ。

森保一監督(52)は「アゼルバイジャンでの彼のプレーも見ていきたい」とチェックの継続を明言しており、デビュー戦からエンジン全開といきたいところ。往年の得点力を発揮してOAの補強ポイントとなっている1トップの座を狙う本田。サッカー人生で集大成となる挑戦は実を結ぶか。

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