【競泳】池江璃花子 五輪切符かかる大一番を前に「リラックスして泳げるんじゃないかな」

決勝に進出した池江璃花子

競泳・日本選手権兼東京五輪代表選考会初日(3日、東京アクアティクスセンター)、女子100メートルバタフライ準決勝が行われ、白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が58秒48で全体3位に入り、4日の決勝にコマを進めた。

午前中の予選を58秒68の全体2位で通過した池江は「準決勝では58秒前半で泳ぎたい」と序盤から果敢に攻め、リードを広げると、そのまま1組1位でフィニッシュ。4日の決勝で派遣標準記録(57秒10)を突破し、上位2人以内に入れば同種目の東京五輪代表切符を獲得できるが「しっかり上位に食い込めるようにする。今の自分は前から言っている通り、この東京五輪がメインではない。ここでしっかりと経験を積んでおいて、準決勝より速いタイムで泳げたらいいなというふうに思う」と神妙に語った。

かねて「目標は2024年パリ五輪」と話しており、決勝の大一番を控えても「バタフライを復帰後初めてレースで泳いだ前回は、次の日の方が意外と体の状態が良かった。今回はこのレースが初日ということもあるので、リラックスして明日は泳げるんじゃないかなと思う」とあくまで冷静沈着だ。

復帰後は周囲の想像を上回る泳ぎを披露してきた池江。果たして次はどんな姿を見せてくれるのだろうか。

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