本田圭佑が公式戦デビュー前から批判的報道される “監督まがいの行為はマイナス”

本田圭佑

アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーの元日本代表MF本田圭佑(34)が、現地メディアから早くも批判的な視線を向けられている。

日本代表やイタリア1部ACミランなど豊富な経験を買われ、活躍を期待されている中、4日に行われるリーグ戦のスムガイト戦での公式戦デビューが見込まれている。デビューに先駆け、クラブ公式ユーチューブのインタビューで「試合に出場する準備をしてきた。100%の状態には少し時間がかかるかもしれないが、出場するならベストを尽くしたい」と意気込みを語った。

そんな中、アゼルバイジャンメディア「スポーツインフォ」が、本田の現状を踏まえて〝越権行為〟を問題視している。まず同メディアは「本田が入団してさほど時間はたっていないが、すでにチーム内で主導権を握っている。仲間にアドバイスとタスクを与え、フィールドで戦う方法を説明している。時にはボードの前でチームメートに戦術を説明する。これら全てはサミル・アバソフ(監督)の前で行っている」と状況を伝えた。

指揮官の許可を得た上での行動とはいえ、監督まがいの行為はマイナスの側面もあるとした。「本田は、アバソフの立場をおびかやかしかねない。彼は『映像を見て敵を分析した』と言っていたが、一選手が、そう言うべきではない。このチームには監督がおり、キャンプからつくってきたチームの団結を弱体化させてしまうことになる。それに監督の日常の妨げにもなってしまう」。さらにはクラブ上層部とスポンサーが来季以降〝本田政権〟を望んでいることまで言及した。

本田の加入でチームの歯車が狂うようなことがあれば、さらなる批判は避けられない。〝選手〟として結果で雑音を封じ込めるしかなさそうだ。

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