テニス場新たに8面完成 大規模大会誘致可能に

新たに整備されたテニス場と管理棟(中央奥)。管理棟を挟んで向こう側に隣接する県のコートと合わせ16面になった=諫早市、県立総合運動公園

 長崎県諫早市宇都町の県立総合運動公園に管理棟や壁打ち練習場などを備えた市テニス場(8面)が完成し、今月、供用開始した。隣接する既存の県のテニスコートと合わせて16面となり、県レベル以上の大規模大会の開催、誘致が可能になった。スポーツを通じた交流人口の拡大が期待されている。
 地元競技団体などからの要望を踏まえ、サッカー場跡地に市が整備した。水はけが良い砂入り人工芝コートで、県のコートと同じ仕様。これまでのコートにはなかった、更衣室やシャワー室、会議室などの管理棟(2階建て)、ハードコートの壁打ち練習場を新たに設けた。駐車場(87台分)も備え、全体の敷地面積は約1万1900平方メートル。総事業費約6億円。
 今後の管理は県のコートと合わせ、県側が一体的に担う。県によると、既存コートの年間利用者数は約8万2千人(2019年度)。これまでの8面では、県大会以上の開催は困難だったという。
 4日、現地で落成式があり、出席した市や県、市議会、競技団体関係者らが完成を祝った。市テニス協会の池田廣会長(74)は「今後、このコートから世界で活躍する選手が生まれることを期待している」と述べた。

ハードコートの壁打ち練習場=諫早市、県立総合運動公園

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