上越市高田城址公園 「花冷え」に風情 通り一面 淡い紅色に 観桜会場、桜散り始め

 前線や湿った空気の影響で、5日の県内は気温が低下。最高気温が20度以上だった先週末から一転、「花冷え」の天気となった。上越市の高田城址公園では桜が散り始め、園内の通りが淡い紅色に染まっていた。

午前中は10度以下まで冷え込んだ5日。上越市高田城址公園では桜が散り始め、通りは淡い紅色に染まった

 新潟地方気象台によると、5日の県内は北の風がやや強く、最高気温が20度近かった4日、25度近かった3日に比べ、10度以上低い地点もあった。

 上越市の高田城址公園では同日午前10時の気温が8・3度と、肌寒さを感じるほど。時折、小雨も降り、前日より厚着をしている人が目立った。上越観光コンベンション協会の発表によると、同日の桜は「散り始め」だという。

 高田城址公園観桜会の物産展に出店している料理研究家の井部真理さんによると、人出は初日の1日からかなり多く、4日は夜まで特に多かったという。新型コロナ対策で販売する飲食物が全てテークアウトとなる中、コラボ商品のどら焼きが飛ぶように売れたといい、「持ち帰りがしやすく、テークアウトの対応とかみ合ったからでは」と話していた。

 観桜会は15日まで開かれている。

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