ノーシード・小浜など準決勝へ 九州高校野球県大会

【準々決勝、佐世保北―小浜】2回裏小浜2死二塁、本田の中前打で二走山本紘が同点のホームイン=諫早市第1野球場

 第148回九州地区高校野球県大会第8日は6日、長崎市の県営ビッグNスタジアムと諫早市第1野球場で準々決勝4試合が行われ、シード校の海星、長崎商、長崎日大とノーシード校の小浜が準決勝に進んだ。
 海星は二、七回に大量点を奪って9-1で鹿町工に七回コールド勝ち。長崎商も打線が11安打とつながって佐世保実を8-1の七回コールドで下した。長崎日大は諫早農との両チーム計28安打の乱打戦を14-8で制した。小浜は攻守両面で勝負どころを逃さず、佐世保北に3-1で競り勝った。
 第9日は10日、ビッグNで準決勝を実施する。

◎小浜、10年ぶり4強 攻守で勝負強さ発揮
 2011年春以来、10年ぶりに県内主要大会で4強入りを果たした小浜。1988年夏の甲子園出場を含め、半世紀以上チームを指揮する74歳の溝田監督は「OB会も盛り上がってきていてうれしい。新3年生たちの高い人間力が結果にもつながってきていると思う」と穏やかに語った。
 3回戦で優勝候補の一つ創成館を倒して臨んだこの日。失策に攻撃の犠打失敗やけん制死などでリズムに乗れない中、二回に本田、三回に川村がいずれも2死から勝負強い適時打を放ち同点、勝ち越した。エース中野も球質、制球ともやや調子が上がらなかったが、丁寧に要所を締めて1失点完投。バックも二回を除き無失策でもり立てた。
 77年秋以来、87季ぶりの九州大会と88年夏以来の県の頂点まで、あと2勝に迫った。準決勝の相手は昨秋3回戦で屈した長崎日大。ここまで4試合のマウンドを一人で守っている大黒柱の中野は「油断せずに、一球一球を大事にしたい」と意気込んだ。


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