西武・今井 初回から連続四球のトラブルスタートも最少失点で切り抜ける

今井達也

前日の楽天戦で球団ワーストを更新する14四死球を出し2ー13と惨敗した西武が7日の同戦でもトラブルスタートだ。

この日の先発は4年目・今井達也投手(22)。前日、初回を4者連続四球で立ち上がった松本と同様、立ち上がりの制球に課題がある右腕だけにベンチも祈るしかないヒヤヒヤのスタートだった。

その今井は先頭の辰己、小深田を最悪の連続四球スタート。メットライフドームにいきなり嫌な雰囲気が漂う。続く島内を遊ゴロに打ち取り一死一、三塁。ここで4番・浅村に初球の外角155キロを右前に運ばれ1点を失った。

このままズルズルいくのが最悪の展開。しかし、今井はここを何とか最少失点で切り抜けスコアボードに「1」が刻まれた。

2回はストレートの最速が156キロを計測するなど、荒れ球に苦労しながらも何とか三者凡退に切り抜けるが、ベンチに帰ると、居てもたってもいられなかった辻監督が今井の元に駆け寄り、何やら胸に充満していた思いの丈をブチまけるように自分との闘いに終始する今井に猛ゲキを送った。

しかし、その直後の3回、今井は先頭の辰己に外角155キロを左中間スタンドへ放り込まれる。

続く小深田、島内を四球、右前打で出し二死後、鈴木大に死球を当て満塁のピンチを再び背負う。結果的にここも最少失点に切り抜けた今井だが、果たしてその投球はどこに向かうのか、目が離せない。

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