中日「福留アドバイス」がナインに波及 

試合前、京田(右)にアドバイスを送る福留

〝福留アドバイス〟が竜ナインの間で波及効果をもたらしている。

中日は7日のDeNA戦(バンテリン)に3―1で勝ち、連敗を3でストップ。14年ぶりに中日のユニホームで本拠地の右翼守備に就いた福留孝介外野手(43)は「たくさんの声援をいただき良かったです。また明日からチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と笑顔を見せた。

今季2度目のスタメンで3打数無安打と結果こそ出なかったが、ここまで惜しみなく選手たちに送るアドバイスがチームのムードアップに役立っているという。

これまで福留が京田に対し、指導を行う姿は頻繁に見られてきたが、そんな福留に感化されたのか、この日は試合前に大島が、打撃不振で3試合ぶりにスタメン落ちした平田に身振り手振りを交えて付きっ切りで指導をする姿もあった。

チーム関係者は「大島がシーズン中にあそこまで選手に手取り足取り教えるのは珍しい。福留は阪神時代に近本とか若手選手にいろいろ教えていたようだけど、中日でも京田に教えたりしているうちに大島にも波及したのかもしれない。コーチだけでなく、実績のある選手が若手に教えることはとってもいいこと」と目を細める。

野手だけではない。3日の阪神戦(京セラ)で8回2安打無失点と圧巻の投球を披露した柳は、登板前に福留から指導を受けて好投につなげたことを明かす。「去年まで阪神にいた方ですし、いろいろアドバイスをもらっています。(内容は)企業秘密です」。さらに「福留さんもそうですけど、大島さんとか(高橋)周平さんとかもそうですけど、野手の人の意見もしっかり取り入れている。素晴らしい先輩たちが多いので日々勉強ですね」(柳)と目を輝かせている。

兄貴分で面倒見の良い福留の加入は中日にとって有形無形の大きな戦力アップにつながりそうだ。

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