競泳・日本選手権兼東京五輪代表決定戦第6日(8日、東京アクアティクスセンター)、白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が、女子100メートル自由形決勝を53秒98で優勝。400メートルリレーの派遣標準記録(54秒42)を破って出場権を獲得した。
池江は前半を2番手で折り返すと、後半でペースを上げてトップに立ち、そのままフィニッシュ。目標にしていた53秒台をマークし、100メートルバタフライに続く〝2冠〟となった。レース後は「もうちょっと(いいタイムを)出したかったのが正直な気持ち」と率直な感想を語った。
前日に行われた予選の54秒30、準決勝の54秒36はいずれも全体1位のタイム。早くもリレーの派遣標準記録を上回り、手応えを感じたのか「王座奪還はまだ先になるかなと思っていたけど、しっかり奪還できるように頑張りたい」と、頂点に意欲をのぞかせていた。
池江はすでに400メートルメドレーリレーで代表権を獲得しており、これで2種目代表入りとなった。