香り高い新酒 ファン堪能 江迎・潜龍酒造で蔵開き

蔵開きで、新酒の利き酒に挑む来場者=佐世保市、潜龍酒造

 長崎県佐世保市江迎町長坂免の潜龍酒造で10日、「本陣蔵開き 春の陣」(入場無料、11日まで)があり、多くの日本酒ファンが香り高い新酒を味わった。
 前年秋に収穫した酒米を冬場に仕込んだ新酒が出回る時期に開いている。昨年はコロナ禍で中止になったため、春の蔵開きは2年ぶり。今年は検温、消毒のほか、午前と午後で来場者を入れ替え制にするなど対策を徹底して開催した。
 来場客は、100円で買ったちょこを片手に、搾りたての生原酒などを試飲。4種類の銘柄を当てる利き酒にも挑戦した。会場にはかす汁や酒まんじゅうなどの菓子、アクセサリーや雑貨の販売、ミニチュアフードの作品展、酒造りの作業を紹介した写真展もあり、家族連れらを楽しませた。
 利き酒に挑戦した佐世保市松瀬町の東内博基さん(70)は「純米吟醸の生原酒がおいしかった。日本酒は鍋料理などの時に欠かせない」。山下庄左衛門社長(61)は「今年の新酒は仕込みを変え、香りにうま味がプラスされた新しいタイプの酒ができた」と話した。

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