【DDT】KO―D王者の秋山準が男色ディーノとの異次元マッチを制す

秋山(左)はほぼ全裸のディーノをエクスプロイダーで仕留めた

9日のDDTの後楽園ホール大会でKO―D無差別級王者の秋山準(51)が男色ディーノ(43)との異次元マッチを制して2度目の防衛に成功した。

プロレスの「本道」を掲げる秋山とDDTの「本流」であるディーノの一戦は戦前から異様な注目を集め、ファンを巻き込んだイデオロギー闘争が繰り広げられた。

先に仕掛けたのはディーノだ。握手に応じた王者の手にキスをするや、股間へのキックからゲイ道クラッチを狙う。その後もタイツを脱がそうとするやで〝ディーノワールド〟で引き込み、会場のファンの支持を取りつけた。

秋山はその後も男色ドライバー、アンダータイツ状態での三角絞めに苦しみながらも、「本道」で対抗。最後は全裸状態となった挑戦者に容赦ないニーを浴びせ、股間とリストをクラッチしてのエクスプロイダーで勝利を収めた。

試合後、「(尻に)指入れられて最悪だよ。30年近くやっているけど参ったよ」と苦笑いした秋山は、「あのめちゃくちゃ加減が、DDTを支えてきた一人だと思っている。俺のスタイルは相手の動きを全部吸収して、相手のいいところを出す。それで最後は勝つ」とディーノに賛辞を送りつつ〝激闘〟を振り返った。

次期挑戦者には、ディーノとは対照的なもう一人のアイコンと位置付けるHARASHIMA(46)を指名。「サイバーファイトフェスティバル2021」(6月6日、さいたまスーパーリーナ)でのV3戦が決定し「DDTの『強さ』で引っ張ってきた選手。その象徴を木っ端みじんにしようと思っている」と気持ちを切り替えた。

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