第2週の週間MVPは好調マルティネスと無安打投球マスグローブ

日本時間4月13日、2021年シーズン第2週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはJ・D・マルティネス(レッドソックス)、ナ・リーグはジョー・マスグローブ(パドレス)が選出された。マルティネスは同12日のオリオールズ戦で球団史上25人目の1試合3本塁打を記録するなど開幕から打棒好調。一方のマスグローブは同10日のレンジャーズ戦で球団創設53年目で初となるノーヒッターの快挙を成し遂げた。

昨季は自己ワーストの打率.213に終わるなど不振を極めたマルティネスだが、今季はここまで8試合に出場して打率.472、5本塁打、16打点、OPS1.583の好成績をマーク。第2週が終了した時点で安打(17)、二塁打(7)、本塁打、打点、塁打(39)はいずれもメジャートップの数字となっている。開幕8試合で長打12本はリーグ記録、開幕8試合連続長打は史上3人目の快挙である。

日本時間4月12日のオリオールズ戦では3本のアーチを含む6打数4安打4打点の大活躍。マルティネスはタイガース時代とダイヤモンドバックス時代にも1試合3本塁打を記録しており、異なる3チームで達成するのはジョニー・マイズ、デーブ・キングマン、アレックス・ロドリゲス、マーク・テシェーラに次いで史上5人目となった。

現行の30球団で唯一ノーヒッター未経験だったパドレスだが、球団創設53年目にしてついにマスグローブが達成。日本時間4月10日のレンジャーズ戦、112球を投げて許した走者は死球による1人だけで、10個の三振を奪う見事なピッチングだった。

ちなみに、与死球1つで完全試合を逃した投手はメジャー史上5人目。また、マスグローブは今季からパドレスに加わっているが、所属球団での最初の2先発のうちにノーヒッターを達成したのは1900年以降の現代野球では8人目という珍しい記録になった(2007年のクレイ・バックホルツ以来)。

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