【マスターズ】松山英樹の涙をNYタイムズが分析「島国の国民性を反映している」

18番で最後のパットを沈めた松山英樹(ロイター)

男子ゴルフの海外メジャー「マスターズ」で日本人初優勝を果たした松山英樹(29=LEXUS)の〝涙〟を米紙「ニューヨーク・タイムズ」が分析している。

同紙は、日本のゴルフ事情について「ゴルフが盛んな国であり、欧米でのビジネスや政治のエリートたちが行うスポーツとして、ゴルフは特別な響きを持っている」と説明した上で「ゴルフのメジャー大会で日本人が初優勝することは、日本にとって長年の悲願だった。国民的英雄として崇拝され、注目されることは間違いない」と大々的に伝えた。

その中で注目しているのは、松山がウイニングパットを沈めた瞬間にうっすらと浮かべた涙だった。同紙は「世界を代表する日本人アスリートたちは、競技を超えた期待やプレッシャーを背負っていることが多い」と報道。日本人の多くが海外で活躍するアスリートに熱視線を送っているとの見方を示した。

背景には島国ならではの国民性があるといい「日本は世界第3位の経済大国でありながら、他の主要国に比べて自分たちは小さく、力も弱いと考えている島国の国民性を反映している」とつづった。

日本人の期待に応えた松山だが、その重圧は想像以上のものだったのかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社