香川真司が松山英樹の偉業を激賞「アジア人や日本人の評価も上がってくる」

香川真司

ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(32)が初の自叙伝となる「心が震えるか、否か。」(幻冬舎)の出版に合わせて13日までにオンラインで取材に応じ、男子ゴルフのマスターズで初優勝した松山英樹(29=LEXUS)を激賞した。

「試合が終わって帰ってきて、ちょうど試合(マスターズ)をやっていたのでずっと見ていた。あの試合に没頭して見入ってしまった。緊張感や歴史的背景もあり、マスターズの優勝の期待がかかる中で戦っている姿はすごいなと心から興奮した」と熱戦の中継をテレビ観戦していたという。

「ゴルフはすごい。サッカーは90分間(続けてのプレーが)あるが、ゴルフは一打一打すごく自分と向き合うことが多いし、いろんなプレッシャーが頭に浮かんだんだろうなと想像しながら、すごいメンタルのスポーツだなと感じた。(松山は)こういう状況下でも大きなミスもせずにね。池ポチャになったときは僕は焦ったけど」と一ファンとして、プレーごとに一喜一憂していた様子を明かした。

そのうえでの快挙に「ほんまにああいう舞台で勝ち切る。あれが2位と1位では天と地の差だから。ここで勝ち切ったのは本当にすごい。それが日本人、アジア人で1人目というのはすごく価値がある。道を切り開いた。今後、松山選手の活躍を機に、もっともっとアジア人や日本人の評価も上がってくる。目標もそこに設定されてくるし、いろんな相乗効果が生まれる。そういうものをいろいろ想像するとすごい」。競技は違えど、同じアスリートとして松山の偉業のすごさを熱く語った。

もちろん他人事にするつもりはない。「おれも明日の練習を頑張ろうと。(最近のケガなどで)いろいろ気持ちもあったけど、頑張るしかないなと。そういう気持ちで夜中の3時くらいまで寝られなかった」と香川。そして「自分も少なからず海外で戦っている身としては、そういう中で一人で戦っている姿を見るとすごく刺激を受けたし、日本人として誇りに感じる。世界で戦って勝ち切る姿は、これだけの誇りを自分たちに与えてくれる。僕も負けていられない」と松山の活躍に刺激を受けて、自身もギリシャの地から完全復活を目指す決意だ。

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