愛媛・松山市の聖火リレー中止 ランナーが走らない点火イベント実施

ついにランナー抜きで実施される聖火リレー

東京五輪・パラリンピック組織委員会は14日、21日に愛媛・松山市で予定されていた東京五輪の聖火リレーを中止すると発表した。

愛媛県の中村時広知事(61)は、松山市内での市中感染リスクが高まっていることから、聖火リレーの中止を検討。組織委との協議の結果、代替策としてセレブレーション会場内(松山城・城山公園)で聖火皿までトーチにともした聖火をつないでいく点火セレモニーを実施することになった。

13~14日に開催された大阪府での聖火リレーは、全国10府県目で初めて公道の走行が中止に。万博記念公園(吹田市)内の代替コースで行われていたが、ランナーの走る機会が失われたのは全国で初めてとなる。

組織委は「愛媛県実行委員会と綿密に協議を重ねて、安全な環境を確保し、松山市内を走行予定であった全27人の聖火ランナーにご参加いただけるよう、準備を進めます。また、詳細が決定次第、速やかに公表いたします。引き続き、受けいれていただく地元の方にとって、安全で安心な聖火リレーが実施できるように、愛媛県実行委員会、そして、この先お伺いする全国の都道府県の実行委員会さまとも緊密に連携し、運営に努めてまいります」とコメントした。

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