〈糸魚川市長選・市議選〉糸魚川市長選立候補者に聞く〈上〉 出馬理由、コロナ対策は

 任期満了に伴う糸魚川市長選挙(11日告示、18日投開票)には、5選を目指す現職の米田徹氏(72)、前市産学官推進企画幹で元海洋高校長の新人、久保田郁夫氏(63)が立候補した。2氏に出馬理由、新型コロナウイルス対策、今後のまちづくり、人口減少・少子高齢化対策、最も訴えたい政策や公約などを聞いた。(全3回)

◇危機突破は経験で 米田徹氏

 立候補の判断について、新型コロナウイルス感染症は糸魚川にとって大変な出来事と思っている。一番経験の積んでいる行政の長として、任期が来たからといって代わるのはいかがかというのが一番強い考え方。行政は継続。この危機を乗り越えていくには、私の経験を生かせるのではないかということ。多選批判は承知している。私の場合は1期4年をいつやめても良いつもりで、1期1期常に全力疾走の気持ちで取り組んできた。

 新型コロナへの対応については数量が限られている中、早くワクチンを打っていける体制を整えていきたい。

◇地域と共にが根底 久保田郁夫氏

 立候補の基本は恩返し。恩返しするには、自分なりに力をためていなければできない。教員生活のキャリアの中で、県の2巡目国体で総合優勝というミッションに携わったのが非常に大きな経験。強化に限らず多方面で地域の方々の支えがあり、それを垣間見てきた。海洋高校長になった時も、地域と共にが根底にあって産学官連携などに取り組めた。

 コロナ対策は国策で、誰がやるということでない。ただ糸魚川ならではの対策は重要。人口密度の少なさなどが感染防止、終息への要素。ワクチン接種、簡易なPCR検査などがベースになる。

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