長崎ヴェルカ バスケB3参入決定 「ここからが本当のスタート」

Bリーグ3部への参入が決まって喜ぶ長崎ヴェルカのスタッフ陣=長崎ヴェルカのクラブハウス内体育館

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)を運営するジャパン・バスケットボールリーグは14日、10月開幕予定の2021~22年シーズンなどに向けた理事会を開き、長崎ヴェルカの新規参入を承認した。長崎県佐世保市のクラブハウス内にある体育館で最終審査結果の電話を受けた岩下英樹社長は「今まで参入予定だったので、ここからが本当のスタート。開幕まであと数カ月、100点の状態まで持っていって、最高のスタートを切りたい」と気を引き締め直していた。
 B3はプロアマ混成のリーグで、1部(B1)や2部(B2)への登竜門。1月に開幕した20~21年シーズンは11クラブが参戦している。21~22年シーズンは長崎ヴェルカのほか、千葉、東京、山口の3クラブも財政面や運営体制などの最終審査をクリアして参入が認められた。
 長崎ヴェルカの母体は通販大手のジャパネットホールディングス(佐世保市)。グループ会社で地方創生事業を展開するリージョナルクリエーション長崎(長崎市)が準備を進め、昨年10月30日に設立された。B1のアルバルク東京も指揮した伊藤拓摩氏がゼネラルマネジャー(GM)兼ヘッドコーチを務める。
 当面の目標は長崎市幸町にホームアリーナが完成予定の24年シーズンをB1で迎えること。現在4人と契約している選手は、7月をめどに海外経験者を含めて13人程度にする。今月10日には濃紺と白のユニホームも発表。ファンクラブやチアリーディング活動なども本格化させていく。
 岩下社長が参入決定を知らせる電話を終えた後、スタッフ陣はクラッカーを鳴らして祝福。選手視察のためにオンライン会議アプリで様子を見守った伊藤GMは「いよいよだなというのが率直な思い。バスケットを通して“わくわく”が届けられるように準備を加速させていく」とコメントした。

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