「賃金のカット 最大限避ける」 長崎県が地公労に回答

 長崎県は14日、県職員の労組などでつくる県地方公務員労働組合共闘会議(地公労)の春闘要求に回答。財政状況の厳しさを理由に賃金をカットしないよう求めたことに対し、上田裕司副知事が「それは最後の最後の手段。最大限避けて通れるよう努めたい」と答えた。
 地公労は先月、若年層の賃金水準確保を目的とした初任給の基準改善など計29項目を要求。上田副知事は「初任給を変えると給与全体に大きく影響する」とし、給与改定は県人事委員会の勧告で見直していることから「独自に改善することは難しい」と述べた。
 山下和英議長は「県職員は県民の生活や医療体制、教育を守るサービスを支えている。改善できる点は前向きに検討してほしい」と求めた。

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