〝同性愛者差別〟の歌をFIFAが問題視 サッカー・メキシコ代表が東京五輪出場権はく奪も

メキシコサポーターの行動が問題に(ロイター)

東京五輪に出場する男子サッカーのメキシコ代表が、国際サッカー連盟(FIFA)の処分により出場権をはく奪される可能性が出てきた。

米スポーツ専門テレビ局「ESPN」によると、3月25日に行われた東京五輪北中米カリブ海予選の米国戦で、メキシコのサポーターが米国の選手に同性愛者を差別する意味が込められた応援歌を歌ったことが問題視されている。

FIFAは調査に乗り出しており、懲戒処分をくだす方針で現在手続きを進めている。規定では処分内容は罰金から、最も重い場合で五輪の出場権はく奪の可能性もある。

メキシコサッカー協会のヨン・デルイサ会長は「五輪の出場権に影響することはない」との見通しを語っているが、FIFAは他の試合でもメキシコ代表による差別的な応援歌を確認しており、今回は事態を重く見ている模様。メキシコは2012年ロンドン五輪で優勝しており、今大会も金メダル候補。1次リーグで日本は同組になる可能性もあり、森保ジャパンにも大きな影響が出てくるだけに今後の動向に注目が集まる。

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