PCR検査を全自動化 長崎大病院19日稼働 検査数最大千件に

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長崎大学病院で19日から稼働するPCR検査の全自動化装置(長崎大提供)

 長崎大は15日、長崎大学病院で導入を進めていた新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査を全自動化できる装置を19日から稼働すると明らかにした。1日の検査数はこれまでの500件から倍増し最大千件が可能になるという。
 同病院検査部長の栁原克紀教授によると、これまで検体の「前処理」と呼ばれる工程は手作業だった。「ウイルスが生きているため、危険で神経を使っていた」(栁原教授)が、自動化によって感染リスクを低減。さらに2時間かかっていた96検体の前処理が1時間に短縮されるという。
 装置は同大と協和機電工業(長崎市)が共同開発。3月に同病院に設置し、試験運転を繰り返していた。開発費用の一部に通販大手「ジャパネットたかた」の創業者、髙田明氏からの寄付金1億円を活用する。
 検査可能な件数が倍増することで、県が実施する入所型の高齢者・障害者福祉施設の入所者と職員のPCR検査にも協力が可能になった。県によると、今月中旬から6月末までに同病院や民間の検査機関を利用し、約700施設の約2万人を検査。クラスター(感染者集団)発生防止に役立てるという。
 県内の感染者は増加傾向で、栁原教授は「第4波に備えるという意味でも検査数の倍増は意義があると思う」と話した。