楽天・田中将が復帰前日会見 節目のNPB100勝より「チームの勝利につながる投球を」

17日の日本ハム戦に向け調整した楽天・田中将

楽天・田中将大投手(32)が16日、8年ぶりのNPB復帰登板となる17日の日本ハム戦(東京ドーム)に向けて前日会見を行った。

リモート会見の冒頭、田中将は「ようやく明日、自分にとっての開幕を迎えられる。シーズンの開幕直前にああいうこと(右ふくらはぎ痛)があって、チームの力になれないことがもどかしかった。ようやくその日を迎えられる気持ちでいます」と切り出した。

約3週間のリハビリ、調整期間を「この期間に(技術面、精神面とも)いろいろと見直すことができたし、調整もしっかりできた。いい状態でマウンドに上がれるんじゃないかと思う」と振り返り調整の順調ぶりを伺わせた。

前回、7年間の楽天在籍時に99勝(35敗3セーブ)を積み重ねている田中将にとって次の勝利が日本球界での節目の100勝にもなる。

しかし、本人は「そういう事実はありますけど、自分にとってはそこよりも、とにかく明日、しっかりとチームのために投げる。チームの勝利につながる投球をするということしか考えていない」ときっぱり。

チームは直近の6試合に3敗3分けと勝利のない状況で、8年ぶりの日本球界復帰登板は多くの野球ファンにとっても注目の試合ともなる。

しかし、田中将は「チームの勝利につながる投球をしたい。繰り返しになりますけど、それしかないんで」と自分のやるべきことはひとつしかないと言い切る。

対戦する日本ハムとはキャンプ中2月20日の練習試合で対戦し、中田に抜け気味のスプリットを3ランされるなど2回4安打3失点だったが、そこに関しては「キャンプのあの時期に当たったことはお互いに何の参考にもならないと思う。それについては何の思いもないですけど、しっかりと自分のプランを持って相手打線を抑えていきたい」と力強く語っていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社