体操の全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)は16日、男子種目別トライアウトが行われ、五輪個人総合2連覇の内村航平(32=ジョイカル)が鉄棒で15・166点をマーク。東京五輪に向けて好スタートを切った。
演技を終えたキングは安堵の表情を見せた。冒頭のH難度「ブレトシュナイダー(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)」を決めると、着地は1歩動いてしまったが、代表選考の目安となる世界ランキング1位の得点(14・933)を上回り「目標としていた15・133点をぎりぎりで超えることができてよかった」と振り返った。
内村は種目別の鉄棒に専念して五輪出場を狙っており、今大会の予選、決勝、5月のNHK杯、6月の全日本種目別選手権予選、決勝で結果が求められる。日本は個人枠をすでに1枠確保しているが、他5種目の選手もライバルとなるため、厳しい選考レースが予想される。