伊藤長崎市長銃撃14年 田上氏「憤りと悲しみ忘れず」

 長崎市長だった伊藤一長氏=当時(61)=が市長選期間中に射殺された事件から17日で14年になるのを前に、田上富久市長は16日、「事件に対する強い憤りと深い悲しみは、どれだけ時が過ぎようとも決して忘れることはない」との談話を発表した。
 談話で田上市長は「市民の皆さまと、暴力のない、安全で安心して暮らせる社会の実現に向けて歩みを進めていく」とし、暴力根絶への決意を新たにした。
 事件は2007年4月17日夜、JR長崎駅近くの歩道で、当時暴力団幹部だった城尾哲彌元受刑者=昨年1月に服役中に死亡=が伊藤氏を銃撃。伊藤氏は18日未明、搬送先の病院で死亡した。
 市は昨年から事件現場での献花台設置を取りやめている。

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