C・ロナウドの年俸39億円は「適正」 ユベントス幹部が主張

高額年俸を稼ぐC・ロナウド(ロイター)

イタリア1部ユベントスのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)の高額年俸(3000万ユーロ=約39億円)が、クラブ経営を圧迫しているとの理由から契約満了1年前となる今夏の売却もささやかれている。

チームはリーグ4位と来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内にいるとはいえ、勝ち点2差の5位にナポリ、同4差で6位のラツィオが続いており、4位以内確保も絶対と言える状況ではない。CL出場を逃す順位に終わってしまえば、ロナウドの移籍説が加速するのは確実。そんな中、クラブ幹部が今夏の移籍話を否定するためか、〝適正価格〟であると主張した。

イタリアの「スカイスポーツ」によると、ユベントスのスポーツディレクターを務めるファビオ・パラティチ氏は「彼は単なるサッカー選手ではなく、単なるアスリートでもなく、最高レベルの多才なキャラクター。給料には、どのようにプレーするかを超えた多くのものが含まれている。何よりも、何百万人ものファンのために彼が表現するものがある」と説明した。

さらに「世界で最も有名な人物という調査結果もある。サッカーやスポーツの論理の枠ではとらえきれないレベルの人物と言える」。ロナウドの年俸は決して高くはなく、クラブの経営も圧迫していないとのことだが、新型コロナウイルスの影響を受けた中で果たしてそうなのか。欧州スーパーリーグ参加を前提に財政的なメドが立ったということもあり得そうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社