イノシシ肉をご当地メニューに 平戸でプロジェクト説明会 長崎県観光連盟

イノシシ肉の料理を試食するヒロ中田氏(手前左)と地元飲食店関係者=平戸市未来創造館

 長崎県観光連盟は16日、観光誘客につながる「食」を創出する「県ご当地グルメ開発プロジェクト」の事業者説明会を平戸市岩の上町の市未来創造館で開いた。市内の飲食店関係者や市担当者らが地元イノシシ肉を使った新たなメニュー開発を始動させた。
 同プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響による観光客の減少を新たな食の魅力で回復させるのが狙い。同連盟が昨年末に公募し、同市のほか、西海市、佐世保市宇久町(地域)、新上五島町が応じた。
 プロデューサーのヒロ中田氏は80件以上のご当地グルメに関わった経験を踏まえ、イノシシ肉を使い、オランダとの交流史を意識したメニューの名称として「平戸ジビエオランダパスタ」を提案。「地元に長く定着させるため、徹底的に議論し、妥協せず作り上げていく」と強調した。参加者は市内の料理店「エビス亭」代表、南沢茂さんが調理したイノシシ肉のステーキなどを試食した。
 説明会は他の3市・町・地域でも順次開催。同連盟は来年3月、新ご当地グルメを長崎市で同時に披露する日程で開発を進める。

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