旧師団長官舎にオープン レストランエリス 雰囲気感じ、料理堪能

 上越市大町2の市文化財、旧師団長官舎内に「レストラン エリス」が20日、オープンした。明治期の和洋折衷の貴重な木造建築物の雰囲気と、フレンチをベースとした料理を堪能できる。

 コンセプトは「ガストロノミーレストラン」(フランス語で「美食」)。オーナーシェフの米谷太雅さん(43)は「文化財と融合させてそこにしかないものを提供し、来ていただいた方々の心が豊かになるように。建物の歴史、食材を感じながら料理を楽しんでいただきたい」と話す。

「レストラン エリス」のスタッフ。右がオーナーシェフの米谷さん

 食材の半分は新潟県産を使っている。初日はイノシシの肉や雪室熟成の豚ロース、コシヒカリ、山菜のコゴメ、イチゴなどを地元から仕入れ、提供した。「皆さんが聞いたことのある食材を使っていきたい」とし、「まだコロナ禍が続いているので、市外から来てくださいと言えるような状況ではない。まずは地元のお客さんに認知され、自慢になれるようなお店になっていければ」と話す。

建物内部に続き、裏の庭園を見る来館者。高田地区の40代女性は「前から気になっていた。雰囲気がとてもいい」と話していた

 レストランの営業時間は午前11時30分~午後2時30分、午後6時~同10時。最大30席座れるが、コロナ対策として半分ほどの利用としている。コースは税込み4000円と7000円、1万円。デザートが3品付くのも特長。休館日は月曜日(休日の場合はその翌日)。完全予約制。電話(025・526・5903)かインターネットで予約を受け付ける。

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