東京への緊急事態宣言の要請を前に 特売取りやめるスーパーも

東京都は3度目となる緊急事態宣言の要請を国に対して行う方針で、具体的な内容について国との調整を急いでいます。緊急事態宣言の要請を前に、街のスーパーでは“巣ごもり”に備えるためか、保存が利く野菜に人気が集まっています。

東京・練馬区にあるスーパー・アキダイでは、ニンジンやジャガイモといった保存が利く野菜の需要が高まり、1日に何度も補充しているといいます。アキダイの秋葉弘道社長は「ジャガイモは平年に比べると値段が2倍近くに上がっているのに売れている。前週と比べると2割ぐらいは売り上げが伸びていると思う」と話します。他にもカップ麺や袋ラーメンを棚に並べるとすぐに売れていて、品薄にならないよう在庫を確保しているということです。買い物を終えた客を見てみると、外出しなくてもいいように普段よりも多く買い物をする客が増えているようです。利用客は「緊急事態宣言が発令されそうなのでまとめ買いに来た。人ごみにあまり行きたくないのでいっぺんにまとめて買って、何度も買い物に行かないようにしている。野菜はゆでて冷蔵保存している」「ひき肉だけで4パック買った。家から出ないで済むという安心感に尽きる」などと話していました。

売り上げが伸びている一方で、このスーパーは緊急事態宣言を見据えて毎週行っていた特売を取りやめることにしました。秋葉社長は「お客さんにサービスとして提供していきたいという思いだったが、しばらくは中止しようと思う」と話しています。

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