10試合連続無失点、鷹の守護神を支える“トクホ飲料”…毎日飲んで減量に成功

ソフトバンク・森唯斗【写真:藤浦一都】

2試合連続でセーブを記録「自分のボールもいい感じで投げられている」

■ソフトバンク 4ー1 楽天(21日・PayPayドーム)

ソフトバンクの守護神・森唯斗投手が、21日の楽天戦(PayPayドーム)で2試合連続のセーブを記録した。ここまで11試合に登板し、10試合連続無失点で無傷の1勝6セーブと役目を果たす。オフから取り組んできたダイエットの効果が、球の質にも現れているという。

この日の登板では、松田宣浩のエラーで走者を許し、その後のヒットで一、三塁のピンチを背負うも最後は茂木を空振り三振に。「ゼロで帰ってこられたし、チームが勝てたのでそこが一番かなと思います」と淡々と話した。さらに「ここまで順調に来ていますし、自分のボールもいい感じで投げられています。10試合連続(無失点)とは言っても、いつかは打たれるときは来るので気にしないようにしています。打たれないことを目指してやるだけですね」と言う。

15日には左肘の腫れからベンチ入りメンバーからも外れた。普段から体の強さに自信を持つ森だが「結構腫れていて力も入らなった。曲げるのも動かすのも辛かったので相談させてもらいました」と振り返る。それでも、17日にチームに合流。18日には同点の9回に登板して3者凡退に抑え、中村晃の同点弾を価値あるものにしてみせた。

プロ1年目から7シーズン継続している50試合登板には強いこだわりを持つ。だが、それ以上に「チームのリーグ連覇と5年連続日本一が1番の目標。チームが勝つための力になりたい」と語る。

この楽天との2連戦では、ブルペン陣が気を吐いた。工藤監督は「今のリリーフは完璧ですよ」と胸を張り、森も「ブルペンの雰囲気はものすごくいいですよ。みんな抑えていますし、若い子も頑張っているのでね」とブルペンリーダーとして自信をみなぎらせる。

サントリーから特茶1年分の贈呈も、現在は92キロ

昨シーズン後から今年2月の宮崎春季キャンプにかけ、森は減量作戦に挑戦。100キロを超えた体重を90キロまで減らすべく「毎日、特茶を飲んでいます」。“体脂肪を減らすのを助ける”でおなじみのサントリーの特定保健用食品「特茶」を愛飲していることを明かすと、それを知ったサントリーから特茶を1年分が寄贈された。

その効果もあってか「多少は上がっていますけど」という体重は現在92キロ。絞り込みに成功し、90キロ台前半を維持している影響は“結果”としてしっかり表れているという。

「パフォーマンス的には球の質ですね。僕の球速は遅いのでコントロールでカバーできるようにしていますが、球質は去年と比べても全然違うと思います。特茶のおかげです」

11試合で防御率0.82、奪三振12、被安打はわずかに2本。「どんなに打たれようとも最終的にチームに勝ちをもたらすことができればいい」。それが森流の守護神論だ。このペースでいけば8年連続50試合登板は軽くクリアできそうだが「どんどんいっぱい投げたいです」と貪欲な姿勢は不変。鷹の守護神が、チームのために投げ続ける。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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